統合失調症…まだ耳慣れない言葉かも知れません。これまで精神分裂病と称されていた病です。かつてこの病は不治とされ、人々に悲惨な結末を予感させました。しかし、現在は様々な効果的薬剤が開発され、治療法も飛躍的に進歩しています。適切な医療のもとでは、いまや不治でもなければ悲惨でもありません。そこで、過去のおどろおどろしく暗いイメージをひきずった精神分裂病という呼称が変えられたのです。
この病の治療は、さらに日々進歩して行きます。やがては、統合失調症という病名すら必要なくなる日も夢ではないでしょう。

いじめによる自殺が深刻化しています。これ以外にも、不登校やひきこもり、非行など子どもたちは様々な問題を抱えています。これらはそれぞれ別の問題ではありません。学校に抵抗を感じ、家に逃れれば不登校やひきこもりに、受け入れるべき家庭が厳しければ行き場を失い、社交的な子は非行仲間と盛り場へ、そうでない子には自殺の危険が増します。学校内でも、子どもの攻撃性のはけ口が教師や学校であれば校内暴力へ、それがもっと弱いものに向かえばいじめに発展します。
これら一つ一つに個別に対応していては根本的な問題解決とはなりません。有機的かつ総合的な対応が必要なのです。

かつてスペイン風邪といわれたインフルエンザが世界中で数百万という人命を奪った事があります。今年もインフルエンザが猛威をふるうという情報があり、当院でもワクチンの接種を求める方々が引きも切りません。
もちろんワクチンは有効ですが、うがいもバカにできません。それも、単なる水道水で十分というのです。いくつかの報告によれば、うがい薬を利用した場合とさほど効果が違わないとされています。加えて、洗面や手洗いも同時にすればその効果は増します。
原因となるビールスを洗い流してしまうのですから、確かに効果的でしょう。それに手軽で誰にでも実行できます。もちろん感冒などその他の感染症にも有効な事は言うまでもありません。
今年は、しっかりとうがい・手洗い・洗面を実行してみてください。